四国遍路巡礼前(4) 6月11日その2 神戸到着まで
カレーのちお遍路
夢の町、神保町の古書店街で新品の文庫本を購入し、次に向かった先は神保町1丁目で営業している、ライスカレーまんてん、さん。
庶民的な味わいの黄色いルーに郷愁を覚えます。おかわり!と少年のようにコールしたくなります。普通においしいです。
値段設定も庶民的。
並カレー500円、カツカレー650円。ベースのカレーをジャンボにすると結構な量の盛りで提供されますが、それでも並の料金ベースで100円増しと、ぜいたくにトッピングを付けてもけっこうお得におなかを膨らませることができるコスパ最強の店。
細い路地にある小さなお店ですが、お昼時はこのカレーを求める学生やリーマン及び本好きたちで店外に行列ができるほど。店内では口頭で注文を受けた店員さんが、どんどんとカレーを提供していきます。
水が注がれたコップに突っ込まれたスプーン、赤い福神漬け。そして食前に提供される少量のコーヒー。
懐かしい空気感で、素早く供される懐かしいカレーをおなか一杯頬張りたい。
そんな方々におすすめのお店です。
私はまんてんのカレーが本当に大好きです。
神保町へ行く=まんてんorそれ以外のカレーを食べる
正直、もっとおいしいと感じるカレーは神保町界隈にたくさんあると思うのですが。
しかし、なんだろう。気が付けば昼時にはここにいる、みたいな。
謎の吸引力を感じるッ!それほど俺はまんてんを愛しているんだッ!!
ということで、個人的にとってもおすすめです。
(神保町で他だと ボンディ も好きです。濃厚なカレーソースの味が癖になる名店です)
今回はジャンボシュウマイカツカレーを注文しました。ほんの数分でサッと提供されたカレーにかぶりつくと。アツアツのぽってりとしたドロドロのルーが口腔を侵略します。これはたまらんとばかりに揚げシュウマイとカツを次々と頬張ると、それがまたルーに合う。
もう降参です。やられました。なんにも言えません。
夢中でガツガツと食らうと、けっこうなサイズのカレーがあっと言う間になくなってしまいました。
おかわりをお願いしたいくらいですが、まだたくさんのお客さんが列をなして待っていたので、速やかにお会計を済ませて退散、退散。
美味しかった。いやー、満足。
カツ食って験も担いだし。
ここまでお遍路絡む余地なし。
まさに、カレーのちお遍路。
カレー好きなら是非 ↓
まんてんがはしごされているかは謎 ↓
背中を押されて
その後は春までお世話になった職場の上司と会うため、池袋へ移動。
私が退職する少し前に東京へ異動したMさんとは実に2カ月ぶりの再会です。
そういえば、この日の東京は暑く感じたことを覚えています。
八戸にいた時点で半袖で丁度良いと思っていました。
後で調べましたが、八戸と池袋は最高気温で約8℃の差異。おそらく夜間なら10度前後の気温差となったのではないでしょうか。
暑熱順化していない体には少し厳しい気温差。
特にするべきこともなく待ち合わせの時間まで数時間あったので、カフェで時間をつぶし、頃合いをみて待ち合わせ場所の池袋駅東口へ移動。
無事先輩のMさんと再会を果たした私は、居酒屋とラーメン屋をはしご。
色々ごちそうになってしまいました。
気心が知れたMさんと過ごすひと時。何物にも代えがたい励みとなりました。
Mさんは新人時代私たちの教育を担当してくれた優秀な助教であり、配属後は同じ職場の上司で、そしてプライベートでは2年ほど同じ部屋で共に過ごした仲でした。在職中はいつも背中を押していただいた方でしたが、このときも、
「自分の意志を実行に移すことができる君は素晴らしいよ。失敗を恐れるな、行動した時点ですごいんだよ」
という暖かい励ましの言葉をいただきました。
苦楽を共にした先輩の言葉に勇気をもらい、肩の荷が軽くなったような気持になったことを覚えています。
最後に、お遍路後に再会する約束をしてがっちりと握手を交わし、ここで初めて納め札をMさんへ手渡して池袋駅で別れました。
次なる目的地は横浜駅。
一時間程度の余裕をもって横浜駅に着いたのですが、なんだか駅の表示が良く理解できず(酒の入ったアホ)、行ったり来たり。時間を浪費した挙句に高速バス乗り場へ到着。
神戸三宮行きの便に搭乗し、出発。
八戸東京間の半額に近いうえ、3列独立シート。とても快適。
どうでもいいけど、途中のサービスエリアでトイレーと思って飛び出したら、そこは長篠設楽原SAだった。
へへ、東北の古戦場地味なのが多いもんで、つい一人で興奮しちまったぜ!
三段打ちなんてなかったんだよ……きっと。
長篠・設楽原の戦いで、寡兵ながら武田軍の包囲に耐えた長篠城 ↓
二夜連続でのバスでの宵越しは疲れましたが、その前に既に疲れ切っていたため、思ったよりもぐっすり睡眠をとることができました。
そして迎えた朝。
ついたぞ、三宮!
人生二度目の神戸。いずれも滞在時間極短時間。
近くの吉野家で手軽に朝食をとり、トイレを借りた私は、道草を食おうと姫路へ向かう列車へと早々に乗り込んだのでした。
姫路でのお話はちょいと置いといて、次は四国への渡海からお遍路話を続けていきます。
へば、まだなす(それでは、また)!
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